SIWA coin case

10円硬貨なら30枚ぶんの収納が可能。内部には仕切りがありますので、紙幣3つ折に畳んで数枚だけ入れておくことができます。
2つ折り財布と組み合わせてお使いいただけます。





手にした時の独特の肌触りと、眺めた時のやさしい風合い、美しさ。古く奈良時代から私たち日本人の生活とともにあった「和紙」という素材の素晴らしさは、みなさんよくご存じの通りでしょう。

軽くて風合いの良い和紙の良さはそのままに、和紙の産地、山梨県市川大門の和紙メーカー、大直(おおなお)が、紙の可能性を広げる、新しい和紙をつくりました。それが「ナオロン」。和紙のしなやかさを持ちながらも、耐久性があり、水に濡れても破れない特徴を持っています。

これまでデリケートだった紙を、いっそう私たちの身近な素材にしてくれて、いつもそばにいてくれる道具をつくることができる。この優れた和紙、「ナオロン」を使って身のまわりのものを作り出すシリーズが、「SIWA・紙和」。

1000年もの歴史のある紙の産地のメーカー大直と、同じ山梨県出身のプロダクトデザイナー、深澤直人がいっしょにつくりました。

SIWAの財布は2バリエーション。そして2つで1つのお財布としてお使いいただけます。

「SIWA 二つ折り財布」は、ナオロンという素材の特徴を最大限に生かしながら、スマートに紙幣、カードを整理して収納し、取り出すことができる、オーソドックスな形状をしたお財布です。

紙幣はもちろん、カードの出し入れがお財布を開いてすぐ行うことができる、ポケットサイズのスタンダードな「二つ折り財布」。クレジットカードは6枚まで収納でき、紙幣の収納部分は仕切りがあって、領収書などを分類して収めておくことができます。

また二つ折りにして輪ゴムで固定できますのでポケットにもするりと収納ができます。もちろんベロクロ式の二つ折り財布とは違いますので、嫌な音もしません。そして重量はわずか20グラム。革製の財布の1/3以下の驚くほどの軽さが自慢です。

そしてコインは「SIWA コインケース」にどうぞ。スナップボタン付きで、開いてすぐに必要な硬貨を確認できるデザイン。二つ折り財布の中に組み込んでお使いいただけます。

Sizes


H83 × W93 mm

Weight


7グラム

Material


本体:ナオロン(和紙)
*ペットボトルのリサイクル繊維を使用

Manufacturer


日本製

Manufacturer


大直(おおなお、山梨県)

Brand Name


SIWA・紙和

Designer


深澤直人





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Variations


「SIWA・紙和 コインケース」


SIWA coin caseブラウン





SIWA coin caseグレー


SIWA coin caseブラック











Brand Story


「SIWA・紙和」について








甲斐の国、市川大門。

気高い峰々と清い水に恵まれたこの里は、遠く平安時代から和紙の産地として知られてきました。

和紙のメーカー、大直の歴史は市川大門の紙業の歴史と歩みをともにしてきました。近年は伝統の中に新しい技術を盛り込んで、インテリアや雑貨にも利用できる紙を開発しています。

今回はそれらの開発から生まれた新素材のやぶれにくい紙「ナオロン」を用いた商品を、山梨県出身の工業デザイナー深澤直人さんと共につくりあげました。それがこの「SIWA」の製品です。





Message


「SIWA・紙和」について プロダクトデザイナー 深澤直人さん








伝統的な和紙をつくってきた大直と一緒に、その歴史と技術を生かしたものづくりができるのが嬉しいです。

和紙というとどうしても工芸的な製品をイメージしがちですが、むしろインテリアや雑貨にあった一つの素材としてこれを捉え、その風合い優しさを生かした日常品をデザインしたいと思っています。

和紙というイメージにこだわり過ぎない方がかえってその素材のもつ機能や味わいを現代の生活にあった製品に生かせるのではないでしょうか。







Interview


プロデューサー・インタビュー
大直「SIWA・紙和」チームリーダー 一瀬愛さん










この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください

弊社のある山梨県市川大門は千年前から続く和紙の産地です。特に江戸時代には幕府のご用紙産地として大いに栄えました。
     
昭和35年ごろから手漉き生産から機械生産に移行し、現在の主産品は障子紙で全国の約50パーセントを当産地で生産しております。しかし、住宅環境の変化により障子紙の需要は年々縮小し地場産業としての和紙の生産は年々減少傾向になっています。

私たち大直は、和紙という古くて新しい素材をもっと暮らしの中に取り入れていきたいと考えています。

今回の新商品の「SIWA・紙和」は弊社で3年前に開発した破れにくい和紙「ナオロン」をベースにして試行錯誤の商品開発の経過の中で生まれました商品です。

「二つ折り財布」は2011年に発表した「長財布」が予想以上に人気が出た事、合わせて、今までの御客様以外の新規の御客様の需要がある事をきっかけに増えました。それはSIWA製品ならではの「軽さ」でした。長財布を開発したのは、もちろんSIWAの素材感で財布を作ったら手触りや、素材感が毎日使用する財布には面白く愛着を持っていただけると思って開発し始めましたが、販売を初めて店頭などで接客をした際に、何人もの御客様に「軽いからいい」というご意見を聞く事ができました。

ある御客様は、スポーツ用品などで販売されているものを使っていらして、軽い財布をとにかく探していてこれを使っていたけれどあまりにスポーティすぎるので、SIWAのような素材で色々な色味の製品があるととても良い、とおっしゃってくださいました。またある方は、売場に小さな斜めがけのポシェットをお持ちで、おもむろに、そのポシェットの外側に着いているポケットを開け「この中にお金をそのまま入れているの。かさばるのも嫌だし、重くなるのも嫌だから。でもこの財布は軽いし、コンパクトだからここで買って今入れて行く。」とその場で財布に入れ替えて帰られました。

私達には予想していなかった「軽い財布」という需要があるのだということに2011年の財布を出した時に気がつき、2012年は違う形の2つ折も出そう!と決めました。2つ折という形にしたのも御客様から2つ折でお尻のポケットに入るサイズが欲しいというお声が多かったので、反映させました。二つ折り財布は長財布と違い、小銭入れがついていないのですが、本当に簡易的な財布としてあえて小銭入れはつけていません。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください

「SIWA・紙和」は工業デザイナーの深澤直人さんとの協働作業による商品開発です。そのため、深澤さんのデザインをいかに再現し、商品に出来るかが一番気をつけた点です。

深澤さんからのデザインは、紙に長い間携わってきた人間にはない斬新なアイデアばかりでした。ですから、私たちにとって、とにかく全てが初めてのことでしたので、深澤さんを信じて、何度も何度も改善を重ねていったという感じです。

「SIWA 財布」については、簡素ですが、簡素すぎないデザインを心がけました。収納を最低限に押さえて、旅行の際や、最小限のものだけを入れておけるデザインにしました。

「二つ折り財布」は今回の二つ折り財布はゴムで止めるタイプの形状です。ゴムが本体から抜けないように何度も開発しました。ゴムはどうしても伸びるので、縫製のスタッフの力の入れ具合で長さの調整がまちまちになってしまい、きつすぎたり、ぬるすぎたりしてしまう事がありました。そこで縫製まえのガイドを本体の材料の印を予めつける事でゴムの長さをすぐに目で確かめる事ができ、なおかつ短すぎる事が起きないので、短い事によるゴム抜けを避ける事が出来ました。

またSIWAの素材ナオロンは紙ですので、素材としてはまったく伸びないのです。布と違い立体的な製品を作るのに非常に工夫が必要です。2つ折という形状は立体的ですので、開いたときの「たわみ」と閉じたときの「張り」のバランスも非常に難しい部分でした。直線では縫い距離が合わない構造なのですが、財布を閉じてみたときには張りのある形状になるように、サイズを決めるのも気をつけた点です。また、中央下部分に「穴」を作ることで「抜け」につながり開閉がスムーズに出来ます。また、製品は全て縫い目が目立たないように仕上げておりますので最後の縫い代を内側に隠すために、工夫をこらしています。

ぱっと見ではわかりませんが、内側の底面に最後の張り合わせが来ています。カードなどを入れるためのポケットが6こ付いているのですが、こちらは折り紙のような作り方でポケットを作っています。蛇腹に折った一枚の紙で一気にポケットを作ることでがさ張りをなくし、形もスムーズに出す事が実現しています。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?

「SIWA・紙和」の素材には弊社の開発した「ナオロン」という新素材を使用しています。

ナオロンはパルプとポリオレフィン繊維で出来ています。和紙の持つ手触りや素材感を保ち、生活用品として支障のない強度を出すために改良し、開発をしました。

もともとナオロンは純白の素材であるため、「SIWA・紙和」の製品にするためには、ナオロンに染色を施しています。それまでナオロンを染めたことが無かったので、深澤さんの指定色を再現するのに何度もトライしました。新素材なだけに、染色も思いも寄らないことが何度もおきました。

その後は、生産ラインに乗せる為の最適な生産方法や生活品としての強度に対しての最適な生産方法、ナオロンにあった生産方法の模索をしました。作ってみなければわからない点はたくさんありましたのでデザイン、生産、を両方クリアするために試行錯誤しました。

「SIWA 財布」は軽量かつ、ポケットでもかさばらないよう、クッション材は入れずにナオロンだけで仕上げました。ファスナーにはSIWAの色味と合うものをセレクトしています。




「SIWA・紙和」のほとんどの製品は縫製によって作られていますが、縫い目がわかりにくい縫い方を施しています。ひとつひとつが手作業による縫製です。

また、シワひとつに対しても「シワ見本」があって、それを元にして生産されています。シンプルなデザインなだけに洗練されているため、デザインを忠実に再現するように心がけています。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします

日常に使っていただくにはもちろんのこと、海外旅行やアウトドアなどで 軽量でシンプルな最小限の用途の財布としてもご利用いただけたらと思います。

まずは手で触れてみてください。そして、使ってみてください。「SIWA・紙和」のかもし出す世界観を感じていただけたら幸いです。






inFocus


大直 一瀬美教さん、一瀬愛さん ロングインタビュー







日本では生活様式が洋風に変わってきて、昔に比べたら、障子紙を使う機会もだいぶ減ってきました。

それでも、日本人なら、触覚や視覚といった感覚の中で、「和紙」の良さを知らず知らずのうちに体感しているのではないかと思っています。光で透けたり、気配を感じたり。そういった障子や行灯といったものといっしょにある和紙のイメージですね。また、和紙に指先が触れた時の、柔らかい風合い。機会こそ減ったものの、そういった感覚は、わたしたちの体験の中にある共通のものなのではないでしょうか。

「SIWA・紙和」という製品は、ある意味、あっけないほど地味でシンプルなものばかりで、そのことによってむしろストレートに「和紙」という素材の本質が引き出された。そして、みなさんが共通して持っておられる「和紙の心地よさ」の感覚と、直に通じ合うことができた。そういうことなのかもしれません。

ナオロンという新素材から生まれた「SIWA・紙和」というブランドを育ててゆくことで、私たちはもっともっと和紙という素材の魅力を探り、可能性を見つけてゆきたいと思っています。それが結果として、次の時代に向けて和紙の伝統を引き継いでゆく、ということになるでしょうから。


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